卒業生の声

光田千紘さん

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略歴

1999年3月 兵庫県立長田高等学校 卒業

2003年3月 北海道大学理学部 地球科学科 卒業

2005年3月 北海道大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻 修士課程修了

2008年3月 北海道大学院理学研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了

2008.04 富士通エフ・アイ・ピー株式会社入社 ISS/JEM/SMILES 地上局システム構築業務に従事

 

「この広い宇宙の中の地球に我々人類がいるというのは、奇跡なのだろうか?」そんな素朴な疑問に、本気で挑んでみませんか?

 

「人類は孤独なのか?」「他の惑星や宇宙はどんな世界なのか?」こんな素朴な疑問に、本気で挑むことができる。それが、宇宙惑星科学分野のよさであると思います。

 

 私自身は、研究室に配属された4年から火星の古気候のシミュレーション研究を行いました。観測的証拠は地形だけ、と今の地球とは比べものにもなりませんが、大量のデータに惑わされることがなく、シンプルに物事をとらえることができるのは大きな利点でした。一方で、データがないからこそ、しっかりと物理に裏付けされた理論の構築が不可欠ですので、先生や先輩、同期を捕まえては、とことん議論に付きあって頂きながら研究を進めました。今振り返ってみても、研究室といえば議論の場所という印象が強く、自分の頭で考えることはとても鍛えられたと思います。現在は、専門知識を活かして衛星観測の地上局システム構築業務に携わっていますが、お客様である研究者に対して、自分の頭で考えて、様々な提案が出せるのは、大学での経験のお陰ですね。

 

また、大学では、自由に使える時間がたくさんあると思います。学問だけでなく、サークル活動や海外旅行など、やりたいことにどんどん挑戦し、人間の幅を広げてみてくださいね。


 

山本広佑さん

 

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略歴

2005年3月 長崎日本大学高等学校 卒業

2009年3月 北海道大学理学部 地球科学科 卒業

2011年3月 北海道大学大学院理学院自然史科学専攻 修士課程修了 

2011年4月 東芝テック株式会社入社 システムソリューション事業本部所属

 

地球惑星科学科でははるか昔の地球環境や太陽系の起原など様々な分野についての研究が活発に行われており、そのスケールの大きさ、カバーしている研究対象の広さが魅力となっています。かくいう私もその魅力に惹かれ、地球科学科で学んだ者の一人です。

卒業生として学科を思い返してみると、非常に恵まれた環境だったと改めて感じています。実験装置等が充実していることはもちろんのこと、分野の枠にとらわれず意見交換や学際的な研究が行われており、情熱を持って研究することができました。また、座学のみならず巡見という形で北海道各地を回り、実際に試料採取や地層の観察などを経験する機会もあります。

そのような経験から、問題への科学的なアプローチの仕方、地球科学科の特徴である広い視野を養うことができたように思います。私は現在メーカーで製品開発の技術者として働いていますが、大学で得たそのような経験が問題解決などに役立っているのではないかと思います。今現在やりたい研究が見つかっている人もそうでない人も、地球科学科では、知的好奇心を刺激されるようなエキサイティングな日々が待っていることかと思います。皆さんも、地球科学科の門を叩いてみてはいかがでしょうか。

本間 有慈さん

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平成17年4月 北海道大学理学部(物理系)入学
                    ※ 2年時、地球科学科地球物理に配属
平成21年3月 北海道大学理学部地球科学科 卒業
平成21年4月 北海道大学大学院環境科学院地球圏科学専攻大気海洋物理
         学・気候力学コース修士課程 入学
平成23年3月 同上 修了
平成23年4月 北海道庁 入庁

テーマは「自然を科学する」。始まりは小さな興味からで大丈夫ですよ。

 

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地球惑星科学科(旧地球科学科)のテーマは、自然を科学し、自然を知ることです。本学科で行なわれている研究を大雑把に紹介すると、火山、地震、海洋、気象などを対象に、観測やデータの解析、数値モデルを使ったシミュレーションといった手法を用いて、まだ解明されていない現象を解き明かすというものになります。

これだけを聞くと、「何か物凄く大きなことをするんだな」と気後れされる方もいるかと思いますが、地球科学の基礎は講義で学ぶことができますし、教授陣は気さくで自然好きな少年の様な方が多く、気兼ねすることなく聞きたいことを聞くこともできます。ですから、最初は、「自然が好きだ」とか「この現象はどうして起こるんだろう」といった小さな興味からで大丈夫です(むしろそれが本学科で研究する上で一番重要となってきます)。ちょっとでも興味・関心があるなという方は是非是非、地球惑星科学科の門をたたいてみてください。きっと楽しい大学生活になると思います。