樽前山山頂の通称「A火口」で,高温の火山ガス噴気(約600度)を採取しているところ。噴気は高濃度の亜硫酸ガスを多量に含んでいるため、防毒マスクを着用して作業をしています。
2008年中国四川省の地震(M7.9)によって生じた地殻変動を、日本の衛星「だいち」の合成開口レーダーで捉えた。赤色は衛星から遠ざかる方向(ほぼ東向き及び/或は下向き)へ、青色は近づく方向(ほぼ西向き及び/或は上向き)への地表変位を表す。この地震では長さ300kmを越える地表断層が形成され、断層の北側と南側で、ほぼ反対向きの地殻変動が起きた。詳しくみると、北東側に比べて、震源に近い南西側では、より複雑な断層運動が生じたことも分かる。
日本列島の直下,深さ100kmでのS波速度異常の分布.S波の伝わる速さが,平均値よりも速い場所は青で,遅い場所は赤で示されている.東日本の大規模な高速異常(濃い青)は,年齢の古い太平洋プレートの沈み込みを示し,九州から沖縄に見える高速異常(薄い青)は,比較的若いフィリピン海プレートの沈み込みを示している.世界中で発生する地震を,日本列島の高密度な地震観測網を用いて解析する事により,地球深部の詳細な状態を調べることができる.